ちゃちゃマロとの体験談

元保護犬、チワワのちゃちゃマロと一緒に過ごす中でかーちゃんが実際に体験した日常のおはなしです。

保護犬を家族に迎えるには。信頼できる保護団体さんのポイントとは?

 

SNSでちゃちゃマロの保護犬時代のおはなしをしたところ

関心があるとコメントやメッセージをたくさんいただきました。

(現在SNSはおやすみ中です。)

 

 


中でも、保護犬を迎えようとして

 

「ご縁がなかった。」

 

という方の声が多く、印象に残っています。

 

 


おうちに迎えないと決断された背景は、

ご自身の生活状況をきちんと把握した上でマッチする子と巡り会えなかった。

ことと思います。

 

 


保護犬は一見「かわいそう」と、家族に迎えてしまいそうですが、迎える環境が整っていないおうち は保護犬にとって「かわいそうな環境」でしかないのかもしれません。

 

 

 

保護犬は「かわいそう」ではなく

「かわいい」と言って家族に迎えてもらうことを願っている。

そう、かーちゃんは感じています。

 

 

 

 

この記事を通して、保護犬の良さを知っていただきたいと思っております。

しかし決して、「保護犬を飼ってください。」というお願いではありません。

 

 

 

どのわんちゃんも皆「大切な命」です。

 

 

 

 

それをふまえた上で保護犬をお迎えするメリットからお伝えしていきたいと思います。

 

 

成犬を家族として迎えることができる

 


これはかーちゃんが思う、大きなメリットの1つです。

 


ちゃちゃマロを家族に迎えたのは、一人暮らしの時でした。



当時の勤め先はわんちゃんを飼っている人が多く、犬に関する話を聞く機会が頻繁にありました。

初めは「わんちゃんのいる生活に憧れるなぁ...」程度に思っていたのですが

ちょうどペットが飼えるマンションに住んでいたこともあり、迎える方向に意識が進みました。

 


ペットを飼うにはペットショップ。

そのイメージが強いかもしれませんが人間の育児と同じくらい大変とも言われているこいぬちゃんとの暮らし。



朝から夜まで仕事で家にいなかったため、毎日こいぬちゃんに長い時間お留守番してもらいながらの生活は難しいな。とペットショップから迎える選択肢はありませんでした。(もちろん、うまくやりくりされている方もいらっしゃいますが、かーちゃんには想像もできませんでした。)

 

トイレはもちろん、しつけだって覚えていかねばなりません。

 

成犬になるとある程度落ち着いていたり性格もはっきりしてきます。

おうちに迎えて初めは失敗してしまうかもしれませんが、保護犬の場合、ほとんどの団体さんでトイレトレーニングをしてくれています。

 

 

しかしいざ、保護犬を迎えようと思いいくつかの保護団体さんに連絡をとってみるものの返答すらありませんでした。

連絡が返ってきたと思うと、一人暮らしへの譲渡はとても厳しい審査...。

 

それでも諦めず、この子だ!

と思う子のアプローチを続けました。

 

 

それが今のちゃちゃマロです。

 

 


▼保護団体さんの日常


保護団体さんは日々保護し、病院でケアをしたり、ボランティアさんと連携をとる目まぐるしい日々です。

連絡をしたらすぐに返信が来るサービス業とは違いますので気長に待ってみてください。※若しくは、返信が迷惑メールに入っていることもあるかもしれませんのでご確認を。


▼保護団体さんの見つけ方


譲渡会で直接会うのも大切ですが、ネットやSNSで保護団体さんを検索するとわんちゃんの写真付きプロフィールを見ることができます。

事前にどのような団体さんかリサーチすることができるので安心です。

 


▼ネットやSNSで信頼できる保護団体さんを見極めるポイント

 

✔️どこで保護されたかが記載されている。

 

✔️健康診断や去勢は済んでいるかが記載されている。

(もしくはこれからする予定があるか。)


✔️性格や体型、持病を細かく記載しているか。

 

✔️トイレトレーニングの状況など、預かりボランティアさんの日々の生活ブログなどがあれば尚可。

 

もちろんネットやSNSに載っていない情報もあるかと思います。

その場合は、問い合わせに対してきちんと応答してくれる保護団体さんか見極めるチャンスでもあります。

 

悲しいかな、営利目的の保護ビジネスがあるのも事実です。

 


迎え入れるわんちゃんの状態を事前に知っておくことは、今後の体調管理の参考になりますし、保護団体さんがしっかりと管理していれば、本当に信頼できる団体かもわかります。

 

 

 

 

でもやっぱり、保護犬を迎えるにはハードルが高い。

 

 

保護犬を家族として迎える選択をしなかった方のその後は....

 

「気持ちを寄付した」と教えてくれました。

 

 

現在、保護されているわんちゃんの多くは

 

■ 病院で治療中


■ 保護施設で生活を送る


■ 預かりボランティアさん家で里親さんに迎えてもらうためのトレーニン
など

 

比較的安全が確保され、のんびり暮らしていたりします。

 


ふさわしい里親さんに巡り会えるまでサポートしてくれる場所は保護犬にとって、最高の手助けとなります。

 


保護犬に幸せになってほしいから家族として迎えることを考える。

 


そのためには冒頭でお伝えしたように「今の自分の家では保護犬を迎える環境が整っていない」 とはっきり判断できることも必要だと思っています。

 

 

 

「保護犬を家族に迎えること」ではなく、「保護犬に幸せになってもらうためにサポートする」ことをゴールに設定することだってできるのです。

 

 

かーちゃんはかつて政府から支給された「コロナ給付金」の一部をアニマル・ドネーションの緊急支援基金に寄付しました。

www.animaldonation.org

 

 

アニマル・ドネーションはオンラインで集めた寄付を「動物のために活動している団体」に届ける中間組織です。

審査に通過した保護団体さんに振り分けてくれますし、自分の任意の保護団体さんを選択し直接寄付することもできます。

 

 

さらに、内閣府から認定を受けている「税額控除対象法人」のため、確定申告で申告をすることで寄付した額の40〜50%が還付される仕組みになっています。(居住地によって異なりますので事前にご確認くださいね。)

www.animaldonation.org

 

 

 

 

HPの活動レポートから寄付したお金がどのように使われているかを見ることもでき、見守ることもできます。

 

www.animaldonation.org

 

家族に迎えることは難しくても、他の方法で「キモチをカタチに。」することが可能です。

 

 

 

さいごに

 

 

ちゃちゃマロが「保護犬」から「大好きな家族」になったおはなしが『Qooppy』さん掲載されました!

 

qooppy.com

 


・ ちゃちゃマロとの出会い


・ちゃちゃマロをお家に迎えるまでの流れ


・ちゃちゃマロとの暮らしについて


・保護犬を迎えたいと考えている方へのアドバイス

 

旦那さんであるとーしゃんとちゃちゃマロが険悪ムードになってしまい

結婚前の同棲を解消しようと思ったエピソードまで.....お答えしています。

 


「保護犬ってどんな感じなの?」

「家族に迎え入れたいけれど、イメージが全然わかないよ〜」

 

という方にも分かりやすいインタビュー記事になっています。

 

 

 

保護犬を家族に迎えること。また、別のかたちでサポートすること。

自分の納得のいく方法で1匹でも多くの保護犬が幸せになってくれたらいいな。

と心からそう思っています。

 

愛犬の急な症状が出た時にしたことは、人事を尽くし天命を待つことでした。

 

 


10月19日。

時計の針は3時ちょうどを指しています。

 

 


🐶💦:キャーーーーーーン

 

 

 

真夜中に痛々しい声が響き、ちゃちゃマロが寝ているゲージに急いで向かいました。

呼吸は荒く、身体は横になったまま震えていました。

 

 

椎間板ヘルニアの再発?!

 

 

皮肉にも緊急病院の診察時間は19時から夜中3時まで。

 

 

今、飼い主にできること…

まずは落ち着くこと。


とーしゃんを起こし、気持ちを落ち着けるためにも一緒にいてもらいます。

 

 

 

ちゃちゃマロも自分の身体の変化に驚いたようで起き上がり歩こうとしますが、うまく歩けません。

 


朝いちばんでかかりつけ医にお薬をもらおう。

 

 

出してもらっているお薬との相性が良いらしく、ちゃちゃマロの治癒力と合わさるとみるみる良くなるのでした。

 

 

病院の受付時間をネットで検索してみると

 

 

 

休診日

 


なんてこったい。

 

 

しかたなく、爪切りなど日常のケアでお世話になっている病院に薬だけ出してもらえないか相談してみようと受付時間を待って電話をしました。

 


👩:椎間板ヘルニアが再発したようなのですが、かかりつけ医がお休みでお薬だけでもいただけないでしょうか。使用しているお薬は…

 

 

以前、かかりつけ医で書いてもらったお薬の詳細を伝えます。

 


👨‍⚕️:出すのは構わないけど、当院だとそのお薬を扱っていないので類似のものを出すようになります。
体重は先日爪切りをした時と変わりはない?

 


👩:はい!ありがとうございます、取りに伺います!

 

 

と痛み止めをもらえることに安堵し薬をもらいに病院に向かいました。

 


帰宅後はすぐに薬を飲ませました。

 

が、


3時間たっても、変わらない症状に焦りを覚えました。

 

 

とーしゃんに

 

👨:薬飲んだの?

 

と聞かれるほどちゃちゃマロの表情から辛さが伝わってきます。

 

 

普段だったら

お薬が効き→眠りにつき→回復

という決まった流れのため、予想外の状態にびっくりしてしまいました。

 


さらにはパンディング(ハァハァと荒い息のこと)もひどくなり病院に電話で聞いてみることにしました。

 


受付の方から電話口が代わり、先生が出てくれました。

 

 

👩:呼吸が荒く目が飛び出しそうなほどパンティングしているのですが副作用とかですかね?緊急性としては大丈夫でしょうか。

 

👨‍⚕️:流れからして痛みでパンディングしているんだと思うけどね。

 

👩:痛みでパンティングしているんですね….

 

👨‍⚕️:僕が普段から実際に診ているわけではないし、何ともいえない...
そのうち落ち着くと思うけど?夕方に診察の予約を取りますか?

 

 

電話の声は少し投げやりで、あきれているようにも感じました。

 

 

👩:お願いします!!

 


実際に数時間後、少し落ち着いたと思える頃にパンディングはなくなりました。

しかし痛みは強いようで震えています。

 

 

そして普段先生にかかりつけで診てもらっているわけではないので、状態が想像しにくいのもわかります。

 

でも、かーちゃんは先生の言い方が苦手で家から近いこの病院には通わずに、電車で数駅先にあるかかりつけ医にお世話になっています。

 

 

夕方の診察に向けて、ちゃちゃマロにキャリーに入ってもらおうと動いてもらいましたが、その瞬間またパンディングが始まってしまいました。

 

 

その様子を見て、今のちゃちゃマロには少しの振動も適切ではないと判断し、かーちゃんだけで病院に向かいました。

 

👩:やはり、今痛みが強く動かすことが適切ではないと感じ本人(ちゃちゃマロ)は連れてこれませんでしたが、お電話だとちゃんとお伝えできない部分もあるかと思い、先生ときちんとお話したく来ました。

 


👨‍⚕️:わかりました。どうぞどうぞお座りください。

 

 

電話でのやりとりが別人のように丁寧で柔らかい口調で話してくました。

 

 

 

先生の口調が苦手だなと感じていましたが、

焦って話したかーちゃんの口調に対しても同じことを感じていたのかもしれませんね。

 

 


経緯や症状を伝ると看護婦さんが詳細にメモをとってくれ、処方してくれたお薬と併用できる別のお薬を出してくれました。

 

 


👨‍⚕️:副作用などの様子も見ながら明日かかりつけ医の先生と相談してくださいね。

 

 

翌日かかりつけ医でスムーズに経緯を伝えることができるよう時系列にメモにまとめました。

 

 

 

気づけば日も暮れ、その日に動ける限りのことはやりきりました。

 

 

 

 

これでひと安心と思い薬を飲んでもらいましたが、やはりいつものような改善はみられませんでした。

 

 

 

 

こうゆうときに寄りそってくれる言葉があります。

 

「人事を尽くし天命を待つ」


それは20歳になったばかりのかーちゃんに会社の上司が教えてくれた言葉でした。

 

 


かーちゃんがどのような行動をしてその言葉を教えてくれたのかは思い出せませんが、言葉だけは鮮明に覚えています。

 


意味は

人の出来る限りの行動を行い
後は天に全てをゆだねる。

若いときにはなんだかすごい言葉だけどよくわからない。
といった感じでしたが、今では本当によくできた言葉だなと感動を覚えるほどでした。

 

 

 

「人事を尽くし」は決して無理や我慢をし、あれこれするのではなく、「今自分ができる範囲のことだけを一生懸命行うこと」だと思っています。

 

 

 

翌日かかりつけ医にちゃちゃマロの状態を報告しました。

 

 

 

先生はいつもと変わらず親身に話を聞いてくれます。

 

 


お薬を飲んだ後、すやすやとおやすみできているちゃちゃマロの寝顔がありました。

 

 

 

痛がるちゃちゃマロを無理に連れ出して、昨日嫌々に病院で診察してもらっていたら...

と思うだけでもゾッとします💦

 

 

真夜中の3時ちょうどにちゃちゃマロの症状が出たことも

 

 

今することは痛がるちゃちゃマロを無理矢理連れ出し、何万円もかけて深夜にタクシーで焦って緊急病院に向かうことではなく

ただただ、落ち着きなさい。


といわれているように感じました。

 

 


そして、苦手と感じる病院にかかることは今回で最後にしようと思います。

 

 


突然のお薬のお願いにも対応してくれ、かーちゃんだけで診察に向かった時にも真摯に話を聞いて、対応してくれました。

 

 

 

でも、何かが合わないのです。

 

 

 

 

お薬もまったく効かなかったことにも意味があったと思います。

 

 

 

 

自分の気持ちに忠実に。

そして、落ち着いて今できることを真摯に行動することが大切なのだと改めて教えてもらったような出来事でした。